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BOOK review Mar. 2022

There're many chance to meet with people or event in the past and they give me inspirations.

In fact, from the books I read on March, I found it's one way to know the true colour of people from their selections of books, because visitors in second-hand bookshops were interesting. In my view, people who buy books in second-hand bookshops look for books to own against to people who buy ones in bookstore, because people can't realize which books are waiting at the time they visit, so they can find a book once in a lifetime.

In addition, each second-hand bookshop had characters, for example, a manager of  Scotland's largest second-hand bookshop wrote a hilarious diary and it represented himself. In his diary, he wrote many people tend to read books online though, he was strugling with the managing as much as customer contact, and I realized  it's like survival in a life in a  second-hand bookshop.

 

 

 

今回は3月読んでた本。(10冊達成)

「学び」や「出会い」に制約はない、

と気付かされました。

 

📗同潤会代官山アパートメント

 

その存在は2013年に同潤会アパートが

全て取り壊された時だったか、

テレビ番組や建築に知識のある父の影響で

知り、興味を持っていました。

 

しかしながら、知ったのは

その取り壊しの時であったため

実際にこの目で現存の建物を見ることは

残念ながら叶いませんでした。

 

しかしその代わりに、再現した

表参道ヒルズの端にある、同潤館に

足をよく運んでいます。

 

今はカフェのみですが

イベントスペースがあったころは

特に毎週のように通っていました。

 

イベントスペースもカフェもお気に入りで

最初はほんの興味で

建物を見に行っただけだったのに、

いつしか私にとって

大好きな空間になっていました。

 

そのため、日本最初の近代集合住宅として

実際に存在した同潤会マンションを

舞台とした本作にて、建物の現存した

当時に思いを馳せることができ

素敵な読書時間を過ごせました。

 

4世代が建物の新築時から取り壊しの時まで

暮らしていく様子が描かれています。

 

登場人物の男性が建物と共に

青年からいつしか老人になり、

何年も使われて汚れた手すりに

建物が古くなったと感じながら

それと同時に建物よりも衰えた自分に

気がついたシーンが印象的でした。

 

戦争や震災など様々な歴史が起きた時、

ずっとその場所にあって家族の帰る場所で

家族を守り続けてきたところに

ジーンときました。

 

初めはコンクリートの寒々しさを

感じていた入居者も、

長く暮らしていくうちに自分の住まい

と感じるようになったのは

家は建物と人が揃い、生活して

初めて完成するものだからと感じます。

 

📘星守る犬

 

原田マハさんが惹きつけられ、

村上たかしさんの漫画を

小説化した作品です。

 

犬はペットなのか家族なのか、

私は家族だと思います。だから

犬を飼う時は自分の兄弟姉妹だと思って

飼う、という感覚には賛成です。

最後まで寄り添いあえる存在となってくれる

犬にいつか出会って一緒に暮らしたいです。

 

📕 ロンドン謎解き結婚相談所

 

正直日本語訳が直訳すぎて

最初は読みづらさを感じましたが、

アイリスとグウェンのコンビ関係や

会話のテンポが徐々に楽しくなりました。

文学作品からの引用が度々出てくるところに

イギリスっぽさを感じます。

古きロンドンの女性たちにロールモデル

としての力強さを見ました。

続編もあるらしいです。

 

📗トーキョー国盗り物語

 

幸せは人頼みではなく、

幸せを自分で追うことのできる人が

最後は勝ち取ることができると分かりました。

林真理子さんらしいドラマティックさと

リアリティが揃った作品。

時代背景はバブル期で古いけれど、

女性が抱える問題は変わらないのかもと

思いました。

 

📘 向田邦子の本棚

 

実は私自身は残念ながら、

向田脚本のドラマをリアルタイムで

観ることのできた世代ではありません。

しかし原作を読んだ時、

これがドラマになったら

どんなにワクワクするだろうと

思いました。というのも

ドラマのような華々しさと

日常の安定感が共存しるそのリアルさから、

本の世界を体験しているかのような

気持ちになるからです。

 

私は日頃より文章は人を表すと

考えているのですが、

向田さんの文章には「優しさ」と

「聡明さ」があるところが好きです。

 

今作ではアマゾン川の色を味噌の色だとか、

そこに流れ込むリオネグロは八丁味噌の色、

だとか。予想外の例えで面白さがありつつ

日本人ならよく知っているもの、

「味噌」に例えるところに

機転が効くなぁと思いました。

 

同じ時代に生きて、もし出会っていたら

僭越ながら友人になれたのではないか

と思っています。

 

📕はつ恋

 

絵巻物のようで、

情景描写が美しいと感じました。

年齢を重ね、様々な経験を経た後の恋ながら

運命は「初」恋、というところで

生々しい部分もありますが

エッジが効いていると思います。

男性にとっては、忘れられないもので

女性にとっては昔は

意識してなかったものかもしれない、

と思います。

 

2人のアルバムを垣間見ているような

ストーリーの最後の「爆発」という章が

特に好きで、大人の喧嘩という感じで

根底では相手を思い遣りつつの喧嘩で、

少し憧れました。

 

📘 一橋桐子(76)の犯罪日記

 

独身で身寄りのない高齢者、桐子さんが

生きるために"犯罪""犯そう"とする話。

誰にでも起きうる考えうるエピソードに

ハラハラしましたが、老後に

「生き抜く」ためには、金銭面だけでなく

「貯蓄」が必要と気付かされました。

 

未来の自分の存在が

周囲から必要となるために

自分に投資する行動の

積み重ねが必要ということ。しかしながら、

桐子さんの親友のトモさんは老後だけでも

自分を苦しめる夫から自分を解放するために

合法的に、計画的に、幸福的に、

夫を殺す方法を取りました。

(ネタバレだったらごめんなさい)

本人はこれを「犯罪」と同じと

表現していましたが、

犯罪になるのでしょうか?

 

📕おじさんはどう生きるか

 

松任谷正隆さんが読売新聞へ寄稿した

「マナー」をテーマに書かれた文を

まとめたエッセイ。

すごい人なのに親近感がありました。

 

ユーミンに会ったことのある一般人は

不意に頭を撫でられた野良犬のような顔

をする、という表現に笑いました。

同時に表現が繊細な部分が多くて

流石、とも笑

大らかなユーミンと几帳面な正隆さんで

ご夫婦って意外と真逆。

 

小学生で将来「夫婦漫才」を主題にした

作品を書く、という目標立てたの

思い出しました。未だに好きなテーマなので

またアイデアためよう笑

 

📕 枯れてこそ美しく

 

強い意志のもと突き進んだ戸田さんと

知識を蓄積する喜びで

キャリアアップしてきた村瀬さんは

一見真逆のようで、好きなことを

突き詰めた点で共通していました。

 

キャリアにおける女性差別の点で

気がついたことがあります。

何事でも女性で初めて、を目指せば

比較されることはないのかも、

ということです。

男とも前の女性とも比較されず

私は私と言えるように

自分を持ちたいと思いました。

 

それは生きがいともなるし、

戸田さんが字幕や通訳で

名指しで指名されるように、

村瀬さんが研究者として

唯一無二と言われるように、

求められる人になることができる

と思うからです。

 

また死ぬまで人と交流し

学び続ける意義を感じました。

この前、大学を卒業してしまったけれど

これからも多くを学びたいし

好きなことは

突き詰めていきたいと思います。

特に好きなものが同じ人との

交流の機会は大事だと感じました。

 

📚 ブックセラーズ・ダイアリー:

スコットランド最大の古書店の一年

 

スコットランドで古書店を衝動買い?!

し、営むショーンの日記です。

書店主は大好きな本に囲まれてほのぼのと

仕事するものだ、と思っていましたが

古書店主とは冒険譚の中で生きているようで

予想外にサバイバルストーリーでした。

本の世界で生きてみたい、または

将来の目標で迷っているという人には

(軽々しく勧めちゃダメですが)

古書店主になるのも手かもしれないです。

 

好きなエピソードは幾つもあるので

あげきれないです。

特に好きなキャラクターはニッキーで

聖書は小説か歴史書か?

種の起源はフィクションか?

というトピックスを好んでいる点で

気が合いそうと思います。

 

度々、GeorgeOwellの『本屋の思い出』から

一文が引用されていたり、店主の

読書記録が挿入されて面白いです。

店主の顧客観察日記にて本を選ぶことから

人の本性は分かる、と気がつかされ、

本との向き合い方から人生をも学べます。

 

読了後には、店主のYouTubeを

是非チェックしてみてほしいです。

例えば店主が始めた、ランダムブッククラブ

のサービス(年会費を払うとお薦めの古書が

定期的に送られてくる)に対してお客さんに

意見をアンケートした動画からは、

お店の様子がわかります。

他にもKindleより紙の本のパワーを

訴える動画は店主の個性が出ています笑